前回の更新からまた時間が経っている気がしますが、秋学期が始まって忙しくなってきたせいです。これを書いている今も実験やこまごまとした課題に追われています。要するに現実逃避です。春学期の成績は良かったとはいえ、手を抜くことは絶対に許されないのでツライ。そんななか頑張って機材のテストをしたのでまとめます。
フルサイズの到来(今更)
最近になってEOS6Dをゲットしたのは前にも書いた通りですが、初めてのフルサイズ機なので操作が慣れず苦労しています(キヤノンには操作系を統一してほしいのだが…)。ただカメラの性能は噂通りで、ノイズが少なくて快適です。あとはレンズがフルサイズの広さに耐えられるかが気がかりでした。というわけで、体育とドイツ語の対面授業のあと速攻帰宅してテストしてきました。
セットアップ&撮影状況
いつも通りの機材にEOS6Dを追加しただけです。
撮影中はオートガイダの画面をTwitterにあげるなどして過ごしていました。
キャリブレーションちう#天文なう pic.twitter.com/p8ZzirRxtl
— Ramb (@haya_astronomy) 2021年10月26日
この日は比較的暖かくて撮影しやすい天気でした。すばらしい。
そういえばこの時は合成写真の話が盛んでしたね。Twitter界では、ガチ天が苦労して仕上げてる作品たちはせいぜい数百いいねですが、フォロワーの多い写真家はとってつけたような合成写真(失礼ごめんなさい)でも数千いいね行くものでして、ちょっと悔しい気がします。千単位のフォロワー数のアカウントでガチの天体写真をUPしたらどうなるか、同じクラスのこの方に実験してもらおうかな。彼の記事はおすすめです。いかん話がそれた。
das Resultat
今回テストしたのは
- 開放f2.8
- レンズ側絞りf4.0
- 自作円形環f4.0
の3つです。この順に全体画像と拡大画像(1パネル256pixel)を並べていきますので、周辺光量や星像をお楽しみください。
1. 開放f2.8
周辺減光は今までに比べるとかなり大きいです。若干ピントがずれていたのか星像は甘く見えますが、全体としては神経質にならなければ十分使えそう。四隅を穴が開くほど見る種族ならダメかもしれません。フラット補正がきちんとできれば、分子雲にはよさそうです。
2. レンズ側絞りf4.0
f2.8と比べると周辺減光は非常に少なくなりました。星像も気持ちシャープになったはず。隅の輝星像も改善しているのが分かります。ただし輝星には絞りのせいで光条が出るので、個人的には気に入りません。
3. 自作円形環f4.0
変な光条が嫌で作った円形絞りですが、レンズ側絞りよりも周辺減光が大きくなっています。いままでのAPS-Cで影響はなかったのですが、フルサイズともなると簡単には行きませんね。星像はレンズ側絞りと同じくらい。
今後の設定値
意外なことにf2.8でも星像は問題ないということが分かったので、開放で試してみようと思います。拡大率が抑えられて色収差が見えにくくなるのはフルサイズの利点ですね。
あとは200mmという焦点距離をどう活用できるかにかかっているように感じます。短い部類の中では短くも長くもないという感触で、どういう対象を撮るのか苦労させられそうです。