かれこれ前のブログ更新から半年以上経ってしまいました。オイ!大丈夫か。生きてます。
その間にもたくさんの方々と天体写真やらアニメやらの話題で交流があったのですが、ブログに書く暇もなく時間が経ってしまいました。
というのもここ1年、私は学生フォーミュラ日本大会に出場するチームUTFF (Car No.E03 東京大学EV) に参加し、設計製作を行ってきました。
学生フォーミュラとは?
学生フォーミュラというのは専門学生や大学生が自分たちでレースカーを設計製作し、コンセプトや経済性といった静的な面と、加速・旋回・屈曲コースの一発の速さ・耐久走行性能・燃費といった動的性能を総合的に競う大会です。
ただし走行競技に参加するためには、事前にいくつかの安全のための書類を提出して合格し、大会前半の数日で電気車検・機械車検あわせて約300項目?に及ぶ車検に合格する必要があります。安全がなによりも優先。レギュレーションも安全を確保するためのものが中心で、コンセプトなどの指定はなし。自分たちで自由にやりなさいということです。とても教育的。
競うといっても、大会の主目的はものづくりを通じた人間の育成なんだとか。技術的な面はもちろん、企業の方とのやり取りやチームのまとめ方を経験します。確かにそう。
大会は世界各国で開催されており、日本大会が先日開催されました。
日本大会も京都工芸繊維大学や名古屋大学EVを筆頭に非常にレベルの高いチームがたくさんいますが、世界はもっとオカシイです。
どんなチーム?
UTFFといいますが、去年まではエンジン車を作っていました。今年からEVに転向して1年目です。昔は総合優勝したこともあったくらいですが、最近はいまいちパッとした成績を残せていませんでした。
去年まで作ってた車はサイドエンジンレイアウトと変わったものでしたが、今年はリア駆動で各輪に独立のモーターという、まぁ理解可能なパッケージになっています。
私自身はとくにモーターとかをいじくったわけではなく、危険な状況に陥った際に高電圧を切るシャットダウン回路を担当してました。知らないうちにバッテリーとか表示器までいじくることになっていたけど。
それとESOという、その人がいないとEV車を動かせないという役割も担当していました。チームに3人いるうちの1人です。これで忙しすぎて写真を撮れていないので残念。
マシンは公式のライブ配信をご覧ください。朝7:30、最初の出走です。
結果
パワーで事前準備を何とか終わらせたので非常に順調に車検を終え、一応すべての走行競技に参加してタイムを残すことができました。残念ながら事前書類や車検を通過することができずに走行競技に出られなかったチームも多く、EVクラスエントリー23台中、Endurance(耐久走行)まで出たチームが6台だったことを考えると、やるべきことをやれた結果であるかな?
最後のEnduranceでは他チームがトラブルで残念ながらほとんどリタイア、完走したのは名古屋工業大学とうちの2チームのみ。EVの中では(なぜか)最速タイムとなりました。
いろいろと爆弾を抱えたマシンなのでタイム面ではやる気なさそうに見えますが、チームの目標は全種目完走。ドライバたちには本当に申し訳なかったけれど、きっちり動き続ける車を作ることが目標なのでとりあえずヨシ!いいデータを持ち帰ることができました。
最後まで走り切ることが大事。大会中は走行から整備エリアに帰ってくるたびにメンバーがとびついて作業を進めるので朝から夕方まで忙しすぎた。もうフォーミュラって言うのやめてラリーって言ったほうが良い。(失礼)
昨日学生フォーミュラ日本大会2023が閉幕しました。
— 東京大学フォーミュラファクトリー (@utff) 2023年9月3日
UTFFは、今年度の目標であった全種目完走を無事に達成することができました。
これまでご支援いただいた全ての方々に深く御礼申し上げます。
更なる高みを目指して今日からまた頑張りますので、変わらぬご声援のほどよろしくお願いいたします! pic.twitter.com/TL6VrZMYih
どうです?学生の方やりませんか?楽しいですよ。